
先週末、ほんとびっくりするようなことが起きました。Inkがリップされたのです。誰かがこの映画をbit torrentして(こうなることは解っていましたが)、そこら中の海賊サイトに投稿したようです。でも、私たちが予想だにしなかったのは、それから24 時間もしないうちに、Inkの人気が爆発したってことです。いくつかのサイトでInkが一番ダウンロードされた映画になっていて、確認できただけでも15 万から20万回くらいダウンロードされていました。
そのおかげで、InkはIMDbムービー・メーターの第16位にランクインして、世界の人気映画ランキングトップ20入りしてもいます。
BitTorrentのおかげで映画がヒット、監督が海賊ユーザに感謝 :P2Pとかその辺のお話
これは大規模でコストのかかるコンテンツを制作してる人たちには耳の痛い話だろうけど、問題は作品がコピーされるってことなんかじゃなく、あらゆる情報がダダ漏れで以前の様にダイナミックに群集をコントロールできないってことだとおもうんだよな。お金を儲けるのは本体の部分以外でガンバりゃいいし、そんな切磋琢磨は近所の個人商店だってやってる。「これじゃやってけない!」っていう人は業界にたくさんいると思うんだけど、むしろ今の時代「そんなお金をかけて作ったり宣伝したりしちゃらめー!」って事なんだよ。少なくとも今は。そんでずっと続くかもしれないけど。
ん~、お金がない人がお金のかかったリッチなものを享受できる世界ってコンテンツ産業だけなんじゃない?ぱっといま思いつく範囲だからなんかあったらゴメン。ワインでも車でもそうだけどさ、お金のかかった作品は、お金がある人が出資して、お金のある人が作って、お金がある人が消費すればいいものなんじゃない?
それって、結局オペラやクラッシックみたいな、ニッチで入場料の高いライブとかになるんだろうけど・・・
こういうことが議論されるたびに漠然と見える未来は「それじゃ業界の規模が保てない」ってことに集約されるんだろうけどさ、もうしょうがなくない?その昔に画家や詩人がスーパーヒーローだったけど、ついこの間まで映画や音楽がそれに取って代わってこれから生まれる何かになって行くのは歴史の必然だよ。それがもう映画や音楽が中心になってなくてもいいからグダグダ言う前にドンドン新しいことをはじめたほうがいいよ。アートのスタイルや花形コンテンツを決定的に変えるのはいつもアート自身ではなくてインフラのほうだと思うんだ。そしていまは産業革命以上の変化といわれる時代に生きているんだよ。僕らは。
規制とかなんだとか無駄だと思うよ。飛行機の時代に「船に乗れ!」とか、自動車の時代に「歩け!もしくは馬!」って言ってるみたいでそれはもう頭のおかしいおじさんにしか見えないし、飛行機の時代に船が生き残る道は「豪華客船」なんじゃないのかな。大きい市場じゃないけど。抗って続けていくことは大事だと思うけど、それをできるのは創作に身を捧げているアーティストだけ。それが良いか悪いかは別としても、でっかいお金を稼ぎたい人は明日にでも他に行ったほうがいいよ。
で、アーティストはいつまでも業界に「ぼったくりだ!」とか「邪悪への道へ・・・」とか言ってないで自分で作品を完パケなよ。ミキシングやらマスタリングやらプレスやら、お金を払ってもらったらそりゃ払った人がぼったくるのは世の常。PCで安く作品を作れるようになったってことは自分でそれらもすべてやんなさいってことだと思うんだよね。それは大切なクリエイトでしょ?
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