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北斎の娘「葛飾応為」が描いた『光の浮世絵』江戸のレンブラントと称され、父の才能を受け継ぐ幻の作品たち

 
 
 
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夜桜美人図

余の美人画は、お栄に及ばざるなり
お栄は巧妙に描きて、よく画法にかなえり


美人画にかけては応為には敵わない
応為は妙々と描き、よく画法に適っている


- 葛飾北斎

( °Д°) なんという幽玄

世界にその名を知られる伝説的な浮世絵師である父・葛飾北斎にそう言わしめ、もっとも彼の才能と破天荒な性格を受け継いだと言われる、三女・お栄

画号を葛飾応為(おうい) として、北斎の肉筆美人画の代作や春画の彩色を担当した彼女。世界に現存する作品が10点ほどしかないそうですが、仄かに照らしだされる「妖しげな光」の魅力に引き込まれそうになる

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吉原格子先之図

仄暗い闇と、きらびやかな格子の内部
当時の吉原の魅惑を、嗅覚にすら感じてしまう


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三曲合奏図

ぎりぎりまで歪められた姿勢、手首の角度に、演奏の躍動が伝わる


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月下砧打ち美人図

お栄は江戸時代後期の堤派を代表する絵師 堤等琳の門人・南沢等明に嫁いだが、天才北斎の画才と、変人北斎の慎みに欠ける性格を受け継いだために、夫の描く絵の拙さを指摘し、笑ったために離縁されてしまう

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唐獅子図 (北斎と応為の合作。中央の唐獅子が北斎、周囲のボタンを応為が描いた)

その後は晩年の北斎を支え、父が90歳で没した8年後の安政4年(1857年) 、67歳のときに家を出たきり行方知れずとなった

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関羽割臂図

現在、北斎作と言われるものの中にも、実は応為の作であったり、北斎との共作がかなり存在すると考えられているそうです

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竹林遠見富士図

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北斎翁像

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煎茶手引の種 (挿絵) 古典籍総合データベース

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北斎が描いた応為の姿とされる「空満屋連和漢武勇合三番之内 大井子と樊噲」

露木が「先生に入門して長く画を書いているが、まだうまく描けない・・・」

と嘆いていると、娘阿栄が笑って

「おやじなんて子供の時から80幾つになるまで毎日描いているけれど、この前なんか腕組みしたかと思うと、猫一匹すら描けねえと、涙ながして嘆いてるんだ。何事も自分が及ばないといやになる時が上達する時なんだ。」と言うと、

そばで聞いていた北斎は

「まったくその通り、まったくその通り」

と賛同したという

葛飾応為 - Wikipedia

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カナダでは2010年に キャサリン・ゴヴィエル (Katherine Govier) が応為を主人公とした小説「The Ghost Brush (左画像)」をリリースし、マスメディアで話題に。その才能が北斎以上ではないかと見直されたそうです

日本では、杉浦日向子著「百日紅」で北斎と娘お栄、弟子達の繰り広げるストーリーが描かれています

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